研究

 抵触法(広義の国際私法)に関する様々な問題を研究しています。従来、国境を越えた私人の活動に関する国家の様々な介入の影響という問題を中心に、国有化・収用措置、資産凍結措置、主権免除、知的財産権、租税等の国際的側面について研究して来ました。最近では、私的に形成される規範秩序と国家法秩序の関係とその調整という問題についても関心を持っており、スポーツ法秩序や国際仲裁、スタンダードやCSR等の非国家的規範の形成といった問題についても少しずつ研究しています。

 現在行っている主な共同研究は以下の通りです。


1. デジタルプラットフォーム取引の越境性に対応した規整枠組の構築

2. 多様化する保険-社会的相互扶助の仕組みとしての可能性を探る

3. イノベーションガバナンスにおける法理論の再構築-消費者・競争・情報政策の交錯

4.多極化時代グローバル私法の新地平:私法統一の弾性化と国内受容における偏差の研究